tomosibi
  Let's Fly
 
「さあ、飛ぶぞ。退かなけりゃあ片足をすりの頭の上に、片足を三ぴんの頭の上に、乗っけて立つように飛んで見せるぞ」  そう云いながら樹上の怪山伏は、一気に二丈五六尺の高さから飛降りた。 「えいっ」  待構えていた小机源八郎は飛降りてまだ立直らないところを、度胆を抜くつもりで刀の背打を食わせようとした。 「はっはっはっ」  後の方で又例の高笑いがした。  前に飛んだのは、大きな幣束であった。後に山伏は早や立っていた。  何しろ大男だ。顔までは能く分らなかったが、丈は雲を突くばかり、手には金剛杖を持っていた。 「生意気な山伏奴。さあ小机源八郎の闇夜の太刀先を受けて見ろっ」 「いくらでも受けるが、俺の姿が見えるかっ」と山伏は嘲笑った。 「何っ」  一刀両断は神影流の第一義。これ、実の実たる剣法であったのを、見事に身を交わされて、虚の虚とさせられた。

能見台 歯科
争い木登り川渡り | http://www.dnevnik.by - персональные дневники, блоги | 危険で避けるべき事柄の例として挙げたもの。争いは愚かなことだということ。
 
 
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